
マンションのフルリノベーションの費用(相場)は、「広さ」「工事の範囲」「設備・内装のグレード」で決まります。一般的な目安は、1㎡あたり15〜20万円(首都圏・税別、設計監理費を含む)です。
たとえば60㎡で900万〜1,200万円、80㎡で1,200万〜1,600万円と紹介されています。
金額が大きく動くのは、水回りの移動、間取りの大きな変更、断熱の改修です。また、マンションには、管理規約による床の防音基準や、水回りの位置の制限があります。
見積書を比べるときは、金額だけでなく「何が含まれているか」を揃えて確認することが大切です。
※ 金額は、リノベーション会社が公開している一般的な目安であり、当社の価格ではありません。実際の費用は、物件の状態と仕様で変わります。(出典は記事末尾に記載)
この記事の要点
- マンションのフルリノベーションの一般的な目安は、1㎡あたり15〜20万円(首都圏・税別、設計監理費を含む)です。
- 費用は、水回りの移動、間取りの大きな変更、断熱の改修で大きく動きます。
- 管理規約、防音基準、水回りの位置など、マンション特有の制約を契約前に確認します。
- 見積書は金額だけでなく、工事範囲、数量、単価、追加費用の条件を揃えて比べます。
マンションリノベーションの費用の目安(相場)
専有面積別の一般的な費用目安
| 専有面積 | フルリノベーションの一般的な目安 |
|---|---|
| 60㎡ | 900万〜1,200万円 |
| 70㎡ | 1,050万〜1,400万円 |
| 80㎡ | 1,200万〜1,600万円 |
| 90㎡ | 1,350万〜1,800万円 |
出典:SHUKEN Re「リノベーション費用相場」(更新日 2026年9月30日)。工事費と設計監理費を含む目安(税別)で、中級グレードを想定した首都圏基準の価格帯です。
地域によって±5〜15%の開きが出る場合があるとされています。算出の調査方法や件数は明記されていないため、目安としてお考えください。
費用が変わりやすい要因
同じ広さでも、次の要因で費用は変わります。

費用が変わりやすい要因
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 水回りの移動 | キッチン・浴室・トイレの位置を大きく動かす工事(排水管の工事を伴います) |
| 間取りの変更 | 壁の撤去・新設、玄関や階段の移動 |
| 設備・内装のグレード | キッチン、浴室、床材、造作家具など |
| 断熱の改修 | 窓、壁、床の断熱工事 |
| これまでのメンテナンスの状況 | 配管や下地の傷みが大きいと、補修が必要になります |
| 資材価格の変動 | 同じ工事内容でも、時期によって総額が変わることがあります |
築年数と予算で考える
築年数で確認すること
築年数が古いマンションでも、リノベーションはできます。ただし、築30年前後の物件では、次の点を確認します。
築年数が古いマンションで確認すること
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 耐震基準 | 1981年(昭和56年)6月1日以降に建築確認を受けた「新耐震基準」の建物か |
| 配管・配線 | 給排水管の材質と更新の履歴、電気容量が足りるか |
| 断熱 | 窓や壁の断熱の状態 |
| 管理の状況 | 大規模修繕の履歴と計画、修繕積立金の状況 |
給排水の本管、バルコニー、窓のサッシなどの共用部分は、管理規約で個人が変更できない場合があります。専有部分でできる範囲を、先に確認します。
予算別にできること(一般的な目安)
予算別にできることの一般的な目安
| 予算の目安 | できることの例 |
|---|---|
| 〜500万円 | 水回りの設備交換、壁紙・床の貼り替えなど、部分的な工事。目安として、キッチン80〜150万円、浴室80〜120万円、洗面所30〜50万円、トイレ30〜40万円、水回り4点で250〜300万円、壁紙・フローリングの貼り替えで150〜200万円 |
| 〜1,000万円 | 60㎡前後のフルリノベーション(目安は900万〜1,200万円)に近い範囲。間取りの変更を最小限にし、設備・内装のグレードを調整して計画します |
| 1,000万〜1,600万円 | 60〜80㎡のフルリノベーション。水回りの移動、間取りの変更、断熱改修を含められる範囲です |
| 1,600万円〜 | 90㎡前後の広さ(目安1,350万〜1,800万円)や、造作家具・高グレードの設備を多く取り入れる計画です |
出典:SHUKEN Re「リノベーション費用相場」(更新日 2026年9月30日)。部分的な工事の目安は参考値です。金額は一般的な目安であり、当社の価格ではありません。
「定額プラン」「坪単価」で見るときに確認したいこと
広告などで見る「定額プラン」や「坪単価」の金額には、含まれる工事の範囲が会社ごとに違います。次の項目が含まれているかを、見積りの前に確認しておくと、後から「想定より高くなった」ということを防げます。
定額プラン・坪単価で確認したい項目
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 水回りの位置を移動する工事 | 給排水管の工事 |
| 床工事 | 管理規約で決められた床の防音仕様にするための床工事 |
| 造作家具 | オーダーの収納・カウンターなど |
| 解体後の補修 | 解体後に見つかった下地・配管の補修 |
| 設計費・申請費 | 設計費・申請費・管理組合への届出 |
マンション特有の制約と、確認する順番
マンションは、戸建てと違って、決められたルールの中で工事をします。契約や設計に進む前に、次の3点を確認します。
契約や設計の前に確認する3点
| 確認すること | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 管理規約 | 床材の遮音の基準、工事ができる時間、工事の届出の方法 | 管理組合・管理会社 |
| 水回りの位置 | 排水管の位置と、位置を動かせる範囲 | 図面・現地調査 |
| 構造 | 壁を撤去できるか(壁式構造では、壁の撤去ができない場合があります) | 図面・現地調査 |

これらは、物件を購入する前から確認できます。中古マンションを買ってリノベーションする場合は、購入前の内見の段階でご相談いただくと、工事の範囲と費用を、物件選びの条件に組み込めます。
後悔しやすいポイントと防ぎ方
後悔しやすいポイントと防ぎ方
| ポイント | 防ぎ方 |
|---|---|
| 管理規約を確認せずにプランを作った | 床材の遮音の基準、工事ができる時間、届出の方法を、プランの前に確認します。後から分かると、設計のやり直しになります |
| 水回りを動かせなかった | 排水管の位置と床下の高さを、現地調査で確認してから、間取りを決めます |
| 「一式」の見積りで、内容が分からなかった | 数量・単価・範囲が書かれた見積書で比べます |
| 追加費用が出た | 解体後に見つかる下地や配管の傷みについて、追加になる条件を契約の前に確認します |
| 収納・コンセント・照明の計画が足りなかった | 暮らし方に合わせて、造作収納とコンセントの位置を設計の段階で決めます |
| 近隣への配慮が足りなかった | 工事の日程と騒音について、管理組合への届出と近隣へのご挨拶を、事前に行います |
ご相談から引き渡しまでの流れと期間
マンションのリノベーションは、工事の前に確認や申請の手順があります。おおまかな流れは次のとおりです。
ご相談から引き渡しまでの流れ
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ご相談・現地調査 | ご希望と、物件の状態・管理規約を確認します |
| プランのご提案・概算見積り | 間取りと工事の範囲を決め、費用の目安を出します |
| 本見積り・ご契約 | 内訳を確認し、工事請負契約を結びます |
| 管理組合への申請 | 工事の内容と日程を届け出て、承認を受けます |
| 工事 | 解体、設備・造作、内装仕上げを進めます |
| 検査・お引き渡し | 仕上がりを確認し、お引き渡しします |
期間の目安として、工事期間は約2〜3か月、ご相談から引き渡しまでは6か月以上と紹介されています(出典:SHUKEN Re)。工事中は、仮住まいが必要になるのが一般的です。
管理組合への申請や、設備の納期にかかる期間も含めて、余裕を持って計画します。
見積書の見方と、グロウプラスの体制
見積書を比べるときは、次の点を確認します。
- 工事の項目ごとに、数量と単価が書かれているか(「一式」のまとめ書きだけではないか)
- 解体、設備、造作、内装、設計監理、諸経費の範囲が分かれているか
- 管理組合への申請や、養生・廃材処分の費用が含まれているか
- 追加費用が発生する条件が、書面で示されているか
グロウプラスは、見積書に含まれる範囲を最初に明示し、追加費用が発生する条件と発生しない条件を、着工前にお伝えします。
内訳を開示し、「何にいくらかかるのか」「どこを工夫すればコストを抑えられるのか」を、設計士と現役の大工が現場の視点でご説明します。
他社でお取りになった見積書を拝見して、内容を一緒に確認するご相談も承っています。
購入前からの相談と、施工事例
中古マンションの購入を検討中の方は、内見の前後でご相談ください。グロウプラスハウジング(不動産仲介)と連携して、物件探しから工事までサポートします。
配管の位置、管理規約、壁の構造など、リノベーションの視点で確認する点をお伝えします。
マンションの全面リノベーションの様子は、次の施工事例でご紹介しています。
住まい全体の見直しは、リノベーションのページをご覧ください。
関連する記事:スケルトンリフォームとは|費用・工期・解体後の追加費用を解説、茅ヶ崎市のリフォーム補助金【2026年度】
よくあるご質問
Q. 60㎡のマンションだと、いくらくらいですか?
A. 一般的な目安として、フルリノベーションで900万〜1,200万円と紹介されています。工事の範囲やグレードで変わるため、現地調査のうえ、内訳を明らかにした見積書をお出しします。
Q. 水回りの位置は動かせますか?
A. 排水管の位置や、床下の高さによって、動かせる範囲が決まります。管理規約で制限されている場合もあります。現地と図面を確認して、可能な範囲とそのための費用をお伝えします。
Q. 工事中はどこに住めばよいですか?
A. 全面的な工事では、仮住まいが必要になることが一般的です。工期の目安を踏まえて、仮住まいの期間もご一緒に計画します。
Q. 補助金は使えますか?
A. 窓の断熱改修などは、国の補助金の対象になる場合があります。グロウプラスは国の補助金の登録事業者として、申請手続きを行います。制度の内容は、補助金の記事をご覧ください。
Q. 築何年のマンションでもリノベーションできますか?
A. 築年数が古くてもできます。ただし、新耐震基準(1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物)かどうか、配管・配線の状態、管理規約と構造(壁式構造など)を、先に確認します。
Q. 住みながら工事はできますか?
A. 全面的な工事では、仮住まいが必要になるのが一般的です。部分的な工事は住みながらできる場合もありますが、騒音やほこりへの配慮が必要です。工事の範囲に合わせてご相談ください。
ご相談・お見積もりについて
「まず相場感を知りたい」「見積書が適正か見てほしい」。そんなご相談からで構いません。気になっている物件の図面(間取り図)があれば、ぜひお持ちください。工事の範囲と、費用が変わるポイントを、一緒に整理します。
現地調査・お見積もりは無料です。
参考にした情報
- リノベーション費用相場(SHUKEN Re):更新日 2026年9月30日




